仕事終了
今日は荷物の日だったので
いらっしゃいませは
やんねぇ〜
そんな具合いで
パンパンパン
パンパンパン
たまに
ウォシュレットをはさみながら
また
パンパンパン
パンパン
働きましたな
と
帰り道
前方に
あっ
狂っちまったおっさんを発見
狂っちまったおっさんとは
うちのスタッフの近所に住むらしいおっさんで
就職して
そこで何かあったらしく
頭に蝶々が飛んでるおっさんのことである
おっさんは毎日
館内にいて
いっつもワンカップを片手に
ブツブツブツブツと
ずっと何かを呟いてて
よく便所で合うんだけど
おしっこする時
ちびっ子みたいに
ズボンとパンツを
足首あたりまで全開に
下ろすから
ケツが丸見えなんだ
で
ブツブツ
何かに怒ってるように
ブツブツ言う
たまに
警備のおっさんに怒られてる
いっつも
おっさん
キミ
何をしゃべっとるんだい?
て思うてたんだけど
さっき
なんとなく
わかりました
夜道でおっさんを
テクテク追い抜かす時
また
ブツブツ言うてた
おっさん
「こんな…なんにも出来へん役立たずのわしに…何をやれと言うんだ…わしはな〜にも出来ん!なんでわしに言うんだ…」
手にはワンカップ
おっさん
当時のココロの声を言うているのか?
なんか
そんな感じがしましたな
ずっと迷子になってんだなぁ
なんて思いながら
おっさん
酒は
楽しい酒のほうが
オススメですよ
と
呟いてみた
夜はもう
さぶいんだなぁ
と
思いました
以上
おしまい